夏休み

きれいな川に鳥さんここ数年、夏になると訪れる場所。
海は明るくきらめき、川の水はどこまでも透明で、山の緑は目に染みるくらい鮮やかで、空は果てしなく広く青い。

大切な人たちと過ごす時間、今年もご縁を頂いてここに帰って来られたことに心から感謝して。

来年も大好きなこの風景が見られますように。
今日からまた一歩ずつ前に。

夏の音の思い出。

ヒマワリさん私が生まれて初めて歌謡曲ではない音楽に出会った最初の音。
貴方の甘えるような独特な歌声に、恋心すらまだ知らない私はただただうっとりとして、当時の時間のすべてを貴方の歌声とともに過ごした。

貴方の声が聞きたくて、私の街では聞けない東京のラジオ番組の電波をさがして
夜中の冬の寒い窓辺でノイズだらけの貴方の声を聞いてた。

あるきっかけがあって、また貴方の歌を聞いた。
当時の貴方の姿は美しく、歌声はそれはそれは甘く素敵だった。

そして、今日も貴方の声を聴く。今はもういない貴方を想って。

 

黒い瞳の見る先

私が悪い人だったらどうするの?
諦めずに何度でも信じようとする姿に少し怖くなって聞いてしまった。
でもそんなことは少しも関係なんてないんだろう。

気が付くとただ静かに私に触れて寝息をたててる。
私にできることは目覚めないように、そっと頭を撫でてあげることだけ。

夜中に髪を切る

花の色
ざくっ、ざくっ。
夜中に一人で髪を切る癖がある。

洗面台の大きな鏡の前で鋭い髪切鋏をすべらす。

流しに積もる私だった一部。
私から切り取られた途端に変わってしまった髪の色に驚く。
命の色。

去年と今年の間に大切な人の命が消える場面に立ち会った。
穏やかに眠るように旅だったその人の顔を思い出す。

いつかは私も只の肉片になる。

冬来たりなば春遠からじ。

ファーストフィルム
縁あって私の元にやってきたカメラが壊れてしまった。
修理をしようと思ったら買った金額の倍ほど掛かってしまうとのこと。

どうしようかなぁと悩みながら、不便なまま使っていたら、前からほしいなぁって思っていたカメラが手にはいった。
新しいカメラが手に入ったその次の週末は小春日和だったので近所の河原へ出掛けた。

願いは思い続けていると必ず叶うもんだんだよ。

いままで回り道ばかりして来た私は気軽にはそんなことは言いたくないけど、運命に少しは味方されてる時もあるんだな。って
まだ冬の匂いの風が吹く土手の上で、背後から横へ吹き抜ける突風に背中を押されながらそんなふうに思っていた。